消防団とは…?
自分たちのまちは自分たちで守る
消防団について
消防団は、それぞれの市町に設置される消防機関で、その地域に密着し、消火活動や災害対応活動など、住民の安心と安全を守るという重要な役割を担います。兵庫県には、全ての市町に消防団があります。
団員について
消防団員は、常勤の消防職員とは異なり、火災や大規模災害発生時に自宅や職場から現場へ駆けつけ、消火活動や救助活動を行う、非常勤特別職の地方公務員です。兵庫県内には4万人を超える方が消防団員として活動しています。 (令和2年4月現在)
消防団員の声
企業連携消防団について
企業も参加できる地域防災があります
現在、兵庫県では消防団員の約8割が被雇用者であり、 地域によって は、昼間人口の減少などから、 日中の消防力確保が必要です。そこで、企業内に消防分団(グループ)を設置し、職場にいる時間に、その地域の消防団員として活動することで、日中の消防力を確保する取組みが『企業連携消防団』です。兵庫県では、平成28年から設置が進められています 。
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活動は事業所
周辺地域のみ!活動範囲を事業所所在地や、事業所の周辺地域に限定して活動し、火災等の災害に対応
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活動は
勤務時間内で!平日の9時から17時、営業時間内など、活動時間を限定することで、仕事との両立を図ります。
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自分たちの機材
を活用!積載車やドローンなど、事業所が業務上有する資機材を活用し、効果的な活動を行います。
※活動内容は各企業連携消防団により異なります。
企業連携消防団インタビュー
極東開発工業株式会社
(三木市)
社員の防火意識を
高めたいという狙いも
- さくらい しんや
櫻井 信也さん
- こうばやし まさし
幸林 仁史さん
- うえた さとし
植田 聖志さん
建設、物流、環境という日常のあらゆるシーンで活躍する特装車の総合メーカー。平成30年に消防団活動をスタート。メンバーを入れ替えながら事業所全体の防火意識高揚も目指す。
企業連携消防団をはじめた理由は?
櫻井三木市消防本部からお話があったとき、社内でも会社としてどのような貢献ができるのか協議していましたが、長く三木市に工場を構えており、少しでも地域貢献ができればと思いお受けしました。私も第1期の団員として立ち上げに参加しました。
どんな活動をされていますか?
植田普段は消防本部の指導を受けながら、消火ポンプの取扱いをメインに2か月に1回程度訓練をしています。実際の火災出動は今のところありません。
実際に消防団員になって、
ギャップはありましたか?
櫻井消防団は割ときついイメージがあるかもしれませんが、企業連携ということもありそこまできついと思いませんでした。その中でも、三木市消防団と連携した訓練もやらせてもらうと、事前に思っていたイメージより団員さんがイキイキと活動しているのが印象的でした。
幸林消防士と区別がつかない状態で入ったので、工場内を走るとか体力をつくるところからはじまるのかなと思っていました(笑)。実際は通常の消防団より時間的拘束が少ないですし、訓練の際に道路のマンホールを開けたり、ホースを取り扱ったり、普段出来ない体験をすることが出来て良かったです。
意識の変化などはありましたか?
櫻井会社として企業連携消防団の話をお受けしたのには、社員の防火意識を高めたいという狙いもありました。実際、年に一度の社内消防訓練では意識も中々根付きませんが、団員の経験者が増えることで工場全体の防火意識高揚に繋がっていると思います。有事の際にも、消防団活動でホースのつなぎ方など基礎的な訓練を受けた者がいればスムーズに動ける可能性が高まり、企業としてもメリットが大きいと感じています。
幸林実際、社内の消火器や消火栓の位置を確認するようになり、何気なく置いている紙や段ボールなどにも気を付けようという意識が芽生えました。
最後にメッセージをお願いします。
植田企業内の色々な部署から団員が集まるので、横のつながりができて業務上での相談が気軽にできるようになったことは良かったです。
櫻井工場では、事務職員や現場にあまり工場行かない人も含め ひとりの安全意識がないと、労働災害や事故、火災につながる可能性があります。現場はひとつ間違えれば危険なところなんだという意識を持ってもらうためにも、団活動をしている人が 身近にいることで、それぞれの意識をより高めていければ、と思っています。
消防団・団員へのサポート
消防団協力事業所表示制度
「消防団協力事業所表示制度」とは、従業員のうち一定人数の消防団加入や、災害時の資機材提供などの要件に該当する場合災消防署または市町役場への申請を通じて認定される制度です。認定を受けた「消防団協力事業所」は、消防団活動への協力が社会貢献として認められると同時に、表示証の社屋刑事や、自社ホームページ等でCSR活動として公表することができます。
※市町により制度が異なります。
事業所の声
- ミツ精機株式会社(淡路市)
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消防団員協力事業所に登録したことにより、消防団員ではない従業員の消防活動への理解が深まり、社内自衛消防隊活動にも積極的に参加してくれています。また、地域消防団の信頼にも繋がり、相互協力体勢が強化されました。
- デービー精工株式会社(姫路市)
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地域に根ざした会社として消防団活動をサポートしていきたいと思い、登録しました。2015年には総務大臣感謝状を賜り、同じく感謝状を受賞した全国の事業所との意見交換ができるなど、消防団活動をサポートしていくことが重要であると再確認できました。
消防団員応援事業書
消防団員を地域全体で応援することで、消防団活動と地域の活性化につなげることを目的とした事業です。消防団員を応援する「消防団員応援事業所」への登録を随時募集しています。詳しくは(公財)兵庫県消防協会までお気軽にお問い合わせください。 (TEL:078-333-8032)
消防団員応援事業書
「学生消防団活動認証制度」は、真摯かつ継続的に消防団活動に取り組み、地域社会へ貢献した学に対し、市町が「学生消防団活動認証証明書」を交付するものです。この証明書は、就職活動のPRなどで活動できます。企業の皆さまには、採用にあたって証明書の提出があれば、ぜひ積極的な評価をお願いします。
Q&A
- 消防団の主な待遇は?
- 所属する市町から年額報酬(数万円程度)が支給されるほか、災害活動や訓練に出動した際の出動手当などが支給されます。
- どうしたら消防団へ入団できますか?
- 一般的には18歳以上でその市町に居住しているか、通勤・通学している人であれば、どなたでも入団できます。入団資格は、市町ごとに条例で定められていますので、お近くの市役所、町役場または消防本部まで、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ
消防団に関するお問い合わせは、お近くの市役所・町役場または消防本部まで。
(兵庫県消防協会HPの「リンク」に一覧があります)メールフォームによるお問い合わせはこちら
TEL:078-362-9873 FAX:078-362-9915
〒650-8567 神戸市中央区下山手通 5-10-1