たつの市消防団龍野第10分団
水口信太郎さんの巻

水口さん
 
「消防団員三年目の自覚」

 社会人になってすぐ、職場でもよく顔を合わすことが多い、昔からよーく知っている近所のおっちゃんから、「消防団はいってよ!」「いやいや社会人になってすぐですし、まだ仕事に慣れていないもので・・・。」と押し問答をし続けて五年が経った。

 最近もう言われなくなったな?もういいのかな?と思っていた矢先に、同じ職場の、これまた昔からよく知っている近所のおっちゃんから、「わし、もう引退するさかいに、消防入ってよ!」と言われ、すでに社会人になって5年経ち、仕事にも慣れきっていた私に、以前の逃げ文句はすでに使えず、「・・・はい(汗)。」と言ってから一年半。まさか、自分が消防団にのめり込んでいるなんて想像もしなかった。

 行方不明者の捜索、全国的にも珍しい揖保川の畳堤での水防訓練、年末警戒、出初式と、消防団員として活動していくうちに、だんだんと消防団の存在意義や地域での役割を肌で感じ取り、自分が入団する前に思っていたイメージは払拭されるようになった。そして、消防操法大会へ選手として出場することになった。

 操法の「そ」の字も知らない自分には、どういった動きをするのかもわからず、消防団に入ったからには誰もが通ってきた道ということで、はじめは「まあ、やらなしゃあないか?」という気持ちでいたが、選手となった先輩団員の方々は、「くやしい」とか「タイムで負けた」とか「リベンジ」とか言ってやたら熱い。同期入団の年上の方(指揮者)は、「ようは勝ったらえーんやろ?どうせやるなら勝とう!」と気合充分。私(2番員)はこの人たちの中で、「渋々選手になりましたなんて言えないよな・・・。」と、いかにこれからの何ヶ月かをやり過ごそうかと思案していた。(すみません選手の皆様方)

 何もわからない私に、先輩方は手取り足取り丁寧に教えていただき、ビデオ・DVDで日夜研究、練習を繰り返した。そしていつの間にか、選手や指導してくださる方々と真剣に向き合っていくうちに、自分から「絶対勝ちたい!」と思えるようになっていた。いつまでたっても自分の納得のいく操法はできず、日々悶々と不安を抱える毎日を過ごしていた。しかし寒い時期から練習を重ね、指導者と選手さらには団員一丸となって取り組んだ結果、地区大会・市大会・西播磨地区大会、そしてついに県大会へと出場することができた。

 今回の操法を通して、消防技術の向上のみならず、緊急時の迅速な対応と冷静な判断が必要である消防人としての自覚が芽生え、地域や団、消防本部との連携から、地域・郷土に対する愛着が沸き、自分たちの地域は自分たちで守るといった心構えが醸成された。

 消防団は地域にとって安全・安心を守るには必要不可欠な存在である。消防団員としても、地域に頼られる存在になれるよう、これからも防災・防火活動に励んでいきたい。

 
操法大会


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