神戸市中央消防団第六分団
松野 弘行さんの巻

松野さん
 
「われら若手消防団員」

 私の場合、若手消防団員といっても、経験年数が浅いだけで、既に年齢は不惑を越えてしまっている。私が入団した年に、同じ会社の後輩諸氏が、県下の他地域の分団長まで務め上げ、引退しているのである。
 私の入団のきっかけは、阪神大震災で自宅マンションが圧壊し、家族や住民の方達と協同して、一階から三階が潰れた建物からの脱出・市役所での避難生活・長期に亘る再建活動という稀有な体験をしたからである。 又、マンションの再建が叶い三宮に戻るまでの四年半、姫路で単身赴任生活を余儀なくされたが、姫路や勤務先である高砂地域で熱心に活動している消防団の姿を見て、初めて真摯に消防団を意識したのも事実である。
 帰神後、子供の少年野球の保護者繋がりで地元消防団に入団した。第一印象は、姫路・高砂と三宮では活動内容が異なることであった。それでも五年の間に、数回の火災現場への出動、鎮火後の「寝ずの番」、ポンプ操法大会への出場、地域の防災コミュニティ活動の支援、地域祭りの警備、果てはAED講習会の講師まで拝命させて戴いている。 しばしば、『都会の消防団って何をするの?本当に必要なの?』と尋ねられる事がある。当初は旨く返答が返せなかったが、最近、地域性や地理面、インフラ面の差により活動内容が異なり、地域に応じた対応が必要である事が説明できるようになった。自身、それこそが、「地域に根付いた消防団」が目指す方向性であると確信している。

 


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