神戸市灘消防団第4分団
木清介さんの巻

木さん
 
「消防団に入団した理由」

 私と消防団とのかかわりは、私が二六歳の時、近くに住む消防団員の方から「消防団に入らないか?」と声を掛けていただいたのが始まりです。
  私は迷わず、「消防団に入ります」と答えました。
  なぜかと申しますと、大学一年生の時に経験した、ボランティア活動の印象が強く残っていたからです。
  それは、平成十年八月二六日から記録的な集中豪雨により、栃木県那須町などに甚大な被害をもたらした「那須水害」の現地にボランティアとして二週間滞在した時のことです。水害の土砂に押しつぶされた家屋の中から家具や家電などを取り出していた時、住人の方が一冊のアルバムを見つけました。住人の方は一つひとつ、思い出を話され共に泣いたり、笑ったりしました。救援活動を終えると住人の方から「ありがとう」、「ありがとう」と幾度もお礼の言葉をいただき、いままでの疲れが、さわやかな充実した気持ちに変わりました。
  この時のように、誰かの役に立てるのであれば、消防団員になりたいと思ったからです。入団してからは、できる限り活動に参加しました。 今年は第二二回兵庫県消防操法大会に選手として出場し、これまで以上に技術と団結力を身につけることができました。 この度の貴重な経験を生かして、これから増えると予想される異常気象による災害などにも対応できるように、日ごろから訓練を重ね地域の方々の安心と安全のために役立てるように、がんばりたいと思っています

 


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