洲本市消防団都志分団
細川祐人さんの巻

細川さん
「消防団員の一員として」

 私は、就職したのと同時に地元の消防団に入団しました。職場の先輩の誘いで入団したのですが最初は、消防団と聞いてもどのような人達で構成されている組織なのか、具体的にどのような活動を行っているのかは、全く知りませんでした。入団式のときに研修があり、組織構成や普段の消防団の活動について教えていただきました。私は今まで地元の消防団は、火事の現場に行っても消防士の方達の補助的な活動をしたり、主に怪我人の搬送などの仕事をするのだと思っていました。しかし、話を聞いていると自分達でホースを設置し、筒先を持って本格的な消火活動を行うと聞いて驚きました。また、実習訓練では、整列の仕方からホースの巻き方までを分かりやすく教えて頂きました。簡単に見えるホースを伸ばす作業も思った方向にホースが伸びないなど、反復練習の必要な作業ばかりでした。研修を終えた時には、消防活動の難しさを思い知ると同時に、地元の消防団に属している方々の苦労と日頃の消火活動に対する感謝の気持ちが芽生えました。家に帰ってからも教えてもらった事を思い出しながら、実際に火事の現場に出た時に自分がすべき事を考えたりしていました。しかし実際に現場に出てみると、研修の時とは違って限られた時間の中で迅速な行動、安全性、確実性、が求められ、生まれて初めて間近でみる炎にただただ圧倒されるだけでした。先輩方が、迅速に消火活動に当たっている中、自分は何をすればいいのか分からず、動きにくい足場と現場の慌ただしさに体力を奪われ、終わった頃にはヘトヘトになっていました。私の1回目の出動は何もできないままに終わってしまいました。消火活動には素早いホースの伸ばし方というような高度な技術が必要と考えていましたが、実際は自分で考えて行動する事や、体力、他の団との協調性が必要だと一件の火事を通して教えられました。
  未熟ながらにも何度か火事の現場に出動し、消防活動にも多少自信を持ち始めた頃、班長から私に市消防操法大会への出場の話がありました。まだ、消防団に入団してから一年しか経っておらず、火事の現場に出動したのも数えられるくらいだったので、最初は戸惑いましたが、自分の消防活動の能力向上のために出場することに決めました。出場が決まってからの約二ヶ月間は、週に二回の練習がありました。仕事が終わってからの練習はとても厳しかったです。ホースを担いでの作業や、筒先を持っての放水活動など、今までには経験したことのない作業があり、慣れるまでにはかなり時間がかかりました。また、整列時や、配置につくまでは、選手全員の呼吸を合わす必要があり、他の選手との連携をとるのは何度練習しても難しく感じました。
  そして市消防操法大会当日。会場にはたくさんの消防団員が集まっており、分団の代表としてのプレッシャーから緊張もしましたが、厳しい練習の成果もあり無事満足いく演技が出来ました。正直最初は出場することに躊躇していましたが、演技を終えた後は自分が二ヶ月間かけて培ってきたものがすべて出せた事、そして何より自分の消防活動の能力向上が感じとられたので達成感を味わうことができました。
  この度市消防操法大会に出場して消防の技術だけでなく、消防活動の大切さも学びました。普段からいつ火事がおきても出動できるように準備しておくこと、団員とチームワークを築いてみんなで一つの火事を消すという使命感、自分の住んでいる市のために少しでも貢献するという責任感、そしてこの度の市操法大会で培った消防技術を備えて、これからの消防活動に従事していきたいと思います。

消防操法大会 チームワークと使命感


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