いろいろな消防車


ひとくちに消防自動車と言っても色々な種類の消防車があります。
ここでは、色々な消防自動車について紹介します。


消防ポンプ自動車


 消防ポンプ自動車は消防車の中でも代表的なもので、高性能のポンプと高出力のエンジンを搭載し、一般の火災防御、消火で主力として活躍する車両です。消防署、消防団ともに多くのポンプ車を保有しています。

 一台の車両で4口の放水口を持ち、1台のみで多様な方向からの放水が可能です。また、車両によっては救助資機材を搭載し、交通事故などでは救助作業を行うことができるようにしている車両もあります。

 なお、ポンプ車にはキャブオーバー型とボンネット型があり、ボンネット型は主に消防団を中心に使われています。キャブオーバー型の方が車体は大きいですが、性能的には両者ともほとんど違いがありません。
キャブオーバー型のポンプ車(CD〔キャブオーバー・ダブルシート〕−T) ボンネット型のポンプ車(BD〔ボンネット・ダブルシート〕−T)




小型動力ポンプ付き積載車


 可搬式の小型ポンプを積載した車両です。車体の大きさは消防ポンプ自動車と変わりがないものから軽自動車まで様々です。多くの積載車はポンプを取り外して持ち運びができるようになっており、車が入り込めない場所でもポンプを運んで放水することが可能です。
 また、逆に車両にポンプを固定して高度な制御装置を付け、操作性を向上させたものとがあり、車両によって色々な特徴があります。
 小回りが利き操作も簡潔なので、主力の消防車として使用している消防団が多く、皆さんのまわりにある消防団の詰め所で見かける消防車は、多くがこの小型動力ポンプ積載車です。

トラックベースのポンプ積載車


軽自動車のポンプ積載車



水槽付消防ポンプ自動車

 水槽付消防ポンプ自動車は消防ポンプ車に1立法メートル〜2立方メートルの水槽を装備したもので、性能は消防ポンプ車と同じです。火災の際には防火水槽、消火栓につなぐことなく現場到着後すぐに放水することができ、初期消火活動に絶大な威力を発揮します。消防団では住宅密集地や水利が不足気味の地域の分団等に配置しているものがあります。




林野火災工作車 

 性能的には一般の消防ポンプ自動車と同じですが、山火事に対応するため四輪駆動になっており、チェーンソーなどの林野火災に対応した特殊な資機材を装備しています。消防団では山間部の団に配置されているものがあります。



救急自動車

 消防ポンプ車と並んで代表的な消防用自動車です。急病人や交通事故等によるケガ人を病院等に搬送します。最近では高度救急用資機材を装備し、救急救命士が高度救命処置を行うことが可能な高規格救急自動車が主力になりつつあります。

高規格救急車


従来型の救急車



救助工作車 

 いわゆる「レスキュー隊」が使用する車両です。火災、地震、交通事故などあらゆる災害等において救助活動ができるように、ウインチ、クレーン等の機械類を装備し、画像探査装置、エンジンカッター、チェーンソー、油圧式救助器具、空気呼吸器、投光器等の救助用資機材を積載し人命救助に従事する車両です。

 なお、多くの救助工作車にはそれぞれの消防本部オリジナルのマーキングが施されており、それぞれのマーキングを見比べるのも面白いですね。



はしご付消防ポンプ自動車

 決して台数は多くないのですが、消防車の中でもポンプ車、救急車と並び誰でも知っているな代表的な消防車両です。ビル火災発生時に、人命救助や消火活動で活躍します。はしごの長さは10m級から50m級まで色々なタイプがあります。



屈折はしご付消防ポンプ車

 シュノーケル車と呼ばれる車両です。一般のはしご車と比べて、障害物を避けて伸梯しやすい、放水時の安定性が良い、大量放水が可能など優れた面があります。梯子の長さは15mから25mです。



化学消防ポンプ自動車

 水では消火困難な油脂や電気、ガス、その他危険物の火災に対処するための車両で、泡消火薬剤、粉末消火薬剤等を積載しています。通常火災時は通常の消防ポンプ車と同じく水を放水して使用することもあります。
 また、石油コンビナートや空港では、さらに大型の特殊な化学消防自動車が配置されています。




支援車

 ベッド、デスク、簡単な炊事場、トイレなどを装備し、大規模火災、災害が発生した場合で長期にわたり現地対策本部を設置する場合等に運用されます。
 また、神戸市消防局では化学防護服や化学分析機器を積載している特殊化学災害隊(ハズマット)用車両もあります。


消防防災ヘリコプター

 主に山火事での消火活動、緊急を要する救急患者の大病院への搬送や、救急車がたどり着けない山中等の救急患者搬送、空から吊り上げる特殊な救助活動など、空からできる消防・救急活動の一手を担う大空の消防車です。兵庫県では兵庫県1機と神戸市2機の併せて3機のヘリコプターが空からの活動を展開しています。
兵庫県消防防災航空隊「ひょうご」 神戸市消防機動隊「KOBE−T」


ここから後は、他の都府県で運用されている特殊な消防自動車です


震災工作車
 
 大震災等の大規模災害や大規模な事故が発生した場合、道路上の障害物を排除して緊急用車両の通行路を確保したり、クレーン等で倒壊建物の救助活動を展開したりする特殊な消防自動車です。
 大阪市消防局等で運用されています。




大型救急自動車(スーパーアンビュラス)
 
 トラックをベースにした大型の救急自動車で、災害現場で同時に8人の患者に対し応急の処置を行うことができるいわば動く特設救護所です。
 東京消防庁で運用されています。



耐熱装甲車

 車体に断熱処理が施してあり、危険物や劇薬物災害等で消防隊員が近づけない場所にも接近することが可能です。近年では有珠山の噴火の際に派遣されました。
 横浜市消防局等で運用されています。

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