宍粟市千種消防団 第3分団 奥西山部 部長
平木 和茂さん(39歳)の巻

平木さん
「次代につなげる誇り」

 「わっ!!えらい事になったぞ」
  昨年の12月14日の事でした。我々の第3分団奥西山部の西播磨地区消防操法大会の出場が決まったのです。
  早速に部内各団員を招集し、事の一部始終を話しました。これから始まる練習の大変さ、宍粟市千種消防団の代表として無様な事は許されない事、安易な気持ちでは到底対応できない事等。場は静まりかえりました。重苦しい雰囲気で時間が過ぎて行きます。その時、「やろうやないか!めったにない事や。名誉な事や!」と声が上がりました。「何で、せなあんねん!」「仕方ないか。」次々に声が上がります。積極論・消極論入り乱れての大討論会となりました。しかしながら、「やらねばならぬ!!」不平不満があれども、まずは見切り発車だろうと。
  選手も決まり、練習日程も進み始めると、なお一層責任の重さを感じる事となった。我が部を指導してくださる消防署員の方々は、専属チームを編成してくださるし、本部三役の度々の激励、市の激励、他分団の陣中見舞と次々のプレッシャーに私の心臓は今にもぶっ飛びそうでした。
  しかしながら、その期待とは裏腹に今ひとつ部内がまとまらない。危機感がないというか。覇気がないというか。こうなると各団員の不平不満も高まってくる。考え方の違いや熱意の違いが露わになってきた。「選手まかせでいいのか?」「仕事があるんや」「仕事は誰にもあるんや!!」またもやの大討論、見切り発車がまずかったか。
  日は刻々と過ぎて行く。練習日程もいよいよ過酷を極めてきた。思えば、雪の日の室内練習に始まり、桜の季節、梅雨の中での練習を経て、炎天下の中での練習、正に鍛錬である。この頃になると、団員各々が、何をすべきか、何が出来るかを心得ていた。色々な討論があり罵倒し合いながら、そして励まし合い、助け合いながら一つの目標に向かって一歩一歩成長してきたのだ。
  私は思う。大会当日は、残念ながら入賞を果たす事はできなかったが、一つの目標に向かって、年齢も職業も違う仲間たちと頑張ったこの経験こそ最大の収穫であり、宝である事を。そして、次代につなぐ私たち全員の誇りである事を。
  最後になりましたが、私達、奥西山部の西播磨地区操法大会出場にあたりまして、多大なるご協力を賜りました市当局、自治会、消防本部を始め関係各位にお礼を申し上げますと共に一緒に頑張った13名の仲間に心からありがとうの気持ちを込めて終わりの言葉とさせていただきます。



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