神戸市灘消防団第1分団 分団長
中本 榮市さんの巻
中本さん
灘のヒーロー ここにあり

○わが灘消防団第1分団のヒーロー森元秀夫さんを紹介します。

○森元さんは阪神大震災までは楠ヶ丘町で銭湯を経営されていました。森元さんが消防団に入ったきっかけは、昔のお風呂屋さんというのは燃料に主として材木を使用していました。釜の傍では大量の木材を山積みにして、それをカットして少しづつ釜にくべていたのですが、もし誰かが山積みにされた材木に火を着けたら大変なことになるので消防団員がそこのご主人に注意しました。

○そのご主人はどういうわけか消防団員と意気投合し、快く引き受けてくれました。このご主人が今回のヒーロー森元秀夫さんです。

○銭湯といえば、昔は自宅にお風呂がないために存在したのですが、時代は変わり現代は自宅にお風呂があるにもかかわらず敢えてお風呂屋さんに行くわけです。銭湯の「スーパー」化ということです。

○昨今は温泉と見紛うばかりの銭湯が街のあちこちに見られますが森元さんの経営していた銭湯はその先駆け的存在で、市街地にありながらサウナは言うにおよばず露天風呂などとともに、毎日お湯の色が変わるように入浴剤を工夫していました。

○温厚な森元さんの人柄もあって尼崎や姫路からわざわざやってくるお客さんもいたそうです。まさに「スーパー銭湯」だったわけです。

○残念ながら「スーパー銭湯」は阪神大震災によって自宅とともに全壊してしまい他にも事情があって銭湯は廃業のやむなきに至りました。

○お風呂屋さんといえば、ボイラーや循環式ポンプなど大掛かりな設備とともに重油の使用など危険物の取り扱いがあります。森元さんはこれらを一手に仕切っておられたのですが、消防団活動においてもポンプでの大量の水の取り扱い、燃料や危険物への配慮等共通点が多いわけです。

○消防団の中にあっても、ポンプの取り扱いの指導などで中心的役割を担っています。

○入団のきっかけとともに、「火」と「水」がとりもつ縁とでも申しましょうか、灘消防団にとってなくてはならない人材なのです。

○現在は西区にある食品加工機器製造会社に勤務されており、消防団活動とともにご活躍されているのですが、私は震災で全壊した銭湯の煙突だけが最後まで倒れずに残っていた光景と重ね合わせて、粘り強い森元さんの底知れぬパワーに今後の活躍を期待せずにはおれません。

 

団員の方と


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